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zoom RSS 海音寺潮五郎『孫子』 バカ売れ!!!

<<   作成日時 : 2009/08/17 20:04   >>

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先の日曜日(8/16)、読売新聞の「本よみうり堂」というコーナーで海音寺潮五郎さんの『孫子』が取り上げられました。その影響でこの作品がかつてないほどバカ売れしているようです。

といっても、Amazon.comでの話です。私は毎日、定点観測として海音寺潮五郎さんの作品の売れ行き具合をAmazon.comのランキングで確認しています。(こうした行為は、もはや一種の病気です)
私が見ている範囲では通常、海音寺潮五郎さんの諸作品で最も売れ行きのよいものが「Amazon.co.jp ランキング: 本」で大体、2万位代です。それが時折、少し順位を上げて1万数千位になる程度なのですが、今回の『孫子』の売れ行きは、何と200位代になっていました。(今現在で再確認すると329位でした)
そしてこの売れ行きのために、惜しむらくはAmazon.comの在庫は尽きてしまった模様です。。。出版社(講談社)は慌てて重版をかけることになるでしょう。

私の知る限り、ここ数年、海音寺潮五郎さんの作品がこれほど売れたことはありません。以前、NHK大河ドラマで「風林火山」を放送していた際と、今年の「天地人」放送開始当初に『天と地と』が2000位代になったのが最高でした。
それが読売新聞の「本よみうり堂」に取り上げられた途端にこの順位ですから、やはりテレビというビジュアル中心のメディアとは異なり、新聞は活字メディアですので読者層に直接的に訴求する力が格段に強いということかもしれません。

さて、海音寺潮五郎さんの『孫子』を取り上げてくれたのは、東京大学の准教授・北郷和人氏です。作品に直接言及した部分を一部抜粋すると、

(前略)本書はこの二人(引用者注:孫武と孫ピンのこと)を一族として捉え、それぞれの手に汗握る戦いを熱く描き出す。海音寺潮五郎は日本と中国の歴史資料を読み込めるので、説得力がすごい。そのうえに抜群のストーリーテラーである。中途で思索家になっちゃった司馬遼太郎より断然面白いとぼくは思っている。歴史小説の最高峰を、ぜひ。


ということです。
私も海音寺潮五郎さんの作品、特に歴史小説(長編)から一つ選ぶとすれば、この『孫子』を上げます。

え?『天と地と』じゃなかったのかですって?

いえいえ、私は当初から一番のお薦めは『孫子』だと言ってきました。ウソだと思うなら、mixiでの私の過去の書き込みを見て下さい、と言いたいところでしたが、mixiの「海音寺潮五郎トピ」は管理人変更の影響があって、過去の書き込みは消えてしまったのでした。

それはともかく、司馬遼太郎さんが言うには、日本文学界において、優れた漢文の読解能力の点では、
 幸田露伴か、海音寺潮五郎か。
と評されるほどの海音寺潮五郎さんですから、本郷氏のいう「日本と中国の歴史資料を読み込める」というのは、まさにその通りです。そんな海音寺潮五郎さんだからこそ、古代中国史を題材にした優れた作品を生み出せるわけなのです。
その白眉たる海音寺潮五郎さんの『孫子』、これを機会に多くの人に読んで欲しい作品です。
新装版 孫子(上) (講談社文庫)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
海音寺潮五郎さんの「孫子」は1982年の毎日新聞社刊行を持っています。
字が小さくて少々読みずらいです。
いま当時に買った「伊藤肇」「安岡正篤」「紀野一義」などを読み返しています。
この「孫子」も読み直してみる積りです。
umi
2009/09/22 10:30
umiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

毎日新聞社版の『孫子』は海音寺潮五郎さんの「あとがき」が載っているので、私にとっては貴重でした。講談社文庫版を持っていた上に、こちらも買いました。「正宗の名刀で犬を斬る」の表現は面白いですね。

ご紹介いただいた他の方々の著作も量の多少はありますが、私も所有しています。安岡正篤など、悪く言う向きもあるようですが、なかなか良いことを書いてますので、学ぶべきところは多いですよね。

モモタ
2009/09/22 17:35

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