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zoom RSS 海音寺潮五郎記念館 文化講演会

<<   作成日時 : 2008/12/17 22:41   >>

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去る12月6日、海音寺潮五郎記念館が主催する文化講演会が東京で開催され、私も聴講させていただきました。私自身は今回が3回目の参加ですが、今年は鹿児島大学の原口教授が講演されました。ご存じ、大人気だったNHK大河ドラマ「篤姫」で時代考証を担当されていた方です。「篤姫」の放送は終了してしまいましたが、講演会当日は、あと2回の放送を残すという状況でしたので、原口教授のお話される「篤姫」ネタ、ネタばらし(ほんのさわりだけですが)で会場は非常に盛り上がりました。

これは別の所でも書きましたが、篤姫ネタとして原口教授が言われるには、

「篤姫、残り2回。どうか目をつぶってください!史実は0.1%、残り99.9%はフィクションです」

とのこと。
「篤姫」のフィクションぶりには早くから批判が少なくなかったわけですが、ここで原口教授が言われたのは「篤姫」全体を通しての話ではなく、あくまでラスト2回の放送についてフィクション色がそれまでの放送よりも一層強かったということです。
ちなみに、0.1%の史実とは、

 その時期に死んでいるはずの人が登場しない

ということだそうで、それ以外は何でもありというのがラスト2回の「篤姫」だったというわけです。でも、聞くところによると、最終盤の「篤姫」は非常に好評だったらしく、やはり視聴者受けを狙って演出を優先するとフィクションが幅を利かすということなのでしょうね。

海音寺潮五郎記念館文化講演会の様子


さて、肝心の講演会の主題は「家老力」ということで、今年、そして来年のNHK大河ドラマを強く意識して、小松帯刀直江兼続が話題の中心でした。
しかし、大学の先生というのはどうも頭が良すぎるというか(失礼!)、講演内容が1の次ぎに2を省略して3に進み、その次は4と5を省略して6に行くという感じ。しかも、時代が小松帯刀のいた幕末から、直江兼続の戦国時代末へと跳んでは戻り、また跳んでと、話についていくのが非常に大変な状況でした。そのせいか、講演の中盤あたりは会場が静まりかえっていました(笑)
でも、原口教授は予定の時間を超過するほど熱心に講演されて、非常に良い人なんだなぁというのはしみじみと感じました。

講演会の内容を私なりにかいつまんで言うと、
 「権威と権力のバランス」
ということで、これがうまくいった藩は江戸時代を通じて安泰だったけれども、うまくいかなかった藩は途中で取り潰しに合うなど、悲運に沈んでしまった。その違いは各藩の「家老力」にあるということでした。
うまくいかなかった藩の例として加藤清正のあとの加藤家が、うまくいった例として、直江兼続の上杉家と小松帯刀の島津家が挙げられていました。

そして、「権力」を一手に担う家老は藩の運営に責任がある立場のため、いざ藩に何かあったとき(対幕府政策に失敗があったとき)には切腹して責任をとらなければならない。そういう厳しい存在であった。切腹で全ての責任を代替するために、家老の行為というものは本質的に公にできない、後世に残りにくいものである。そのため、家老の功績が認められるまでには非常な長期間を要するということで、直江兼続の場合は200年、小松帯刀の場合は130年たってようやく功績が認められたという話でした。
(省略しすぎで、よく分かりませんかね?)

講演の本筋以外で面白かったのは、西郷隆盛の肖像に関する話題です。西郷隆盛がどのような姿をしていたのか?写真は残っているのか?というのは、しばしば取り上げられる話題ですが、原口教授の見解によると、西郷の写真は残っていない。それは西郷が月照と入水自殺したことに関連があるというのです。
というのも、西郷は入水自殺に失敗してひとり生き残った後、自身のことを「土中の死骨」と言っている。死んだに等しい人間だといっている。一方で、写真を撮るということは、そのときに生きていた証を残すことだ。死んだはずの人間が生きた証の写真を残すことはおかしい、不要だと考えて、西郷はあえて写真を撮らなかったのではないか、というのが原口教授の解釈でした。
さもあらんという感じですね。面白い見解だと思いました。

会場に展示されていた海音寺潮五郎さんの写真


ちなみに、今年の講演会は大盛況でした。のんびり出かけていった私は、会場後方に臨時に儲けられたパイプ椅子にしか座れませんでした。この盛況も「篤姫」効果でしょうかね?

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