|
いよいよ新たな年を迎えて、NHK大河ドラマ「風林火山」が始まりますね。説明するまでもありませんが、原作は井上靖氏で、武田信玄の軍師・山本勘助を主人公とする作品です。このブログでも何度か書いていますが、歴史を題材にするテレビ作品として、NHK大河ドラマは相当に大掛かりな部類に入りますし、注目度も高いものがあります。当然、それにあやかって商売のネタを探している人も大勢いますので、例えばいま書店をのぞくと、川中島を中心とする甲越の争覇を題材にした書籍が大量に目に付きます。 この種の作品は玉石混交(特に、純粋に便乗商売のみを意識した書籍は)ですので、当然内容に当たり外れがあるわけですが、ざっくりとした立ち読みだけでは判別が難しい場合もあり、外れの方を手にしてしまうことも少なくないと思います。 現在はブログ等の便利な口コミ手段がありますので、この当たり外れを事前に予測する参考情報には事欠きません。が、その口コミ情報も玉石混交ですので、いかに正確な情報を見抜くかというのは、結局、受け手の知識・教養によるしかないと言えるかもしれませんね。 さて、私が書いているのは"石"の方の情報ですが(笑)、今回の大河ドラマをきっかけに、あらためてこの時代に興味を持ったら、やはり海音寺潮五郎さんの『天と地と』を読むべきだと思います。こちらは明確に"玉"の秀作ですからね。 このブログでも何度か紹介していますが、復習を兼ねて、あらめて取り上げてみましょう。 川中島の戦いは、ご存知、武田信玄と上杉謙信の激突ですが、過去、日本人はどういうわけか武田信玄の方が好きだったようで、信玄を題材として取り上げた作家は昔から数多くいたそうです。そんな作品の一つが『武将列伝』に収録されている海音寺さんの「武田信玄」なのですが、海音寺さんが言うには、この作品執筆のための調査過程で信玄のライバルである上杉謙信の姿の方が鮮やかに浮かび上がり、その高潔な人物像にすっかり魅せられてしまったそうです。 信玄を調べるための資料から謙信の魅力を発見したというのも皮肉な感じがしますが、当時、上杉謙信を素材にした歴史作品はほとんど世に出ておらず、小説(要するに史実とフィクションを交えた作品)ではありますが、海音寺さんの『天と地と』は謙信を主人公とする初の本格作品の位置を占めていると言われています。 ところで、海音寺さんの『武将列伝』では史伝として多くの武将たちを取り上げています。この武将たちは、当時作品を連載していた「オール讀物」の編集者を読者の代表に見立て、彼の要望は読者の要望であるとの認識の下に選出したのだそうですが、この中に上杉謙信は含まれていません。 この一事をもっても、その当時の上杉謙信に対する日本人の認識がどのようなものであったかをうかがい知ることができると思います。 ちなみに海音寺さんの『天と地と』は昭和35年1月から昭和37年3月まで『週間朝日』に連載されたのが初出ですので、今からざっと50年も前に執筆されたものです。しかし、読んでみれば分かると思いますが、それほど古い作品との印象は全くなく、新たな発見と新鮮な感動にあふれた作品です。
|
| << 前記事(2007/01/02) | ブログのトップへ | 後記事(2007/01/05) >> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
1/4風林火山関係書き込みBlog
完全防御デッキ UNITEニュース 2007年1月 今月のTV放送 いよいよ、『... ...続きを見る |
NHK風林火山の基礎知識 2007/01/05 20:00 |
山本勘助 隻眼の理由
今年のNHK大河ドラマ「風林火山」の主人公 隻眼の軍師・山本勘助。 ...続きを見る |
しっとう?岩田亜矢那 2007/01/05 23:07 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2007/01/02) | ブログのトップへ | 後記事(2007/01/05) >> |