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<<   作成日時 : 2009/05/19 23:06   >>

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ご存じと思いますが、海音寺潮五郎さんの没後、その作品・著作権を管理しているのは「財団法人 海音寺潮五郎記念館」です。記念館設立には司馬遼太郎さんが尽力されたとのことです。今日はこの海音寺潮五郎記念館の主な収入たる「印税収入」、つまり海音寺潮五郎さんの作品がどの程度売れているのかについて取り上げます。

私は海音寺潮五郎記念館とは全く無関係の、単なる海音寺潮五郎ファンに過ぎません。しかし、記念館は公益法人(?)として、事業報告を公表する義務がある模様で、先日、平成19年度の収支決算が公開されているのを発見しました。

この話題についてはかなり以前にも取り上げましたが、その時に発見したのは平成17年度の収支決算。その後、なぜか平成18年度のものは見あたらず、今回、平成19年度のものを発見。既に、平成20年度決算も確定しているはずですが、まだ公開する状況に整理できていないのか、見つかりませんでした。

海音寺潮五郎さんの著作権収入については、収支決算書に「印税収入」として明記してあります。それを紹介していきましょう。
まず、平成17年度ですが、
 予算額 \3,300,000-
に対して、
 決算額 \6,681,135-
と、予算のほぼ倍の収入があったそうです。
「予算額」というのは、「このくらいの収入は欲しいな」という期待額なのか、それとも過去何年かの実績平均額などから算定するのか、詳しくは分かりませんが、平成17年度については、うれしい誤算があったということですね。

そして、平成19年度ですが、
 予算額 \3,600,000-
に対して、
 決算額 \19,896,867-
ということで、これまたうれしすぎる悲鳴が上がったことでしょう。

調べ直してみると、平成19年度ということは前年度に復活した『悪人列伝』以降、『列藩騒動録』、大長編史伝『西郷隆盛』などの販売実績と捉えることができます。あとは重版された『天と地と』もかなり売れたことでしょう。『武将列伝』も「源平篇」が当該期間中に復活発売されています。(あってるかな?)

これらの作品群が約2000万円という高収入を生み出したわけです。
 印税率を10%、
 作品平均単価を1300円(『西郷隆盛』があるので、割と高くなると推測)と仮定すると、
 約13万冊の作品が売れた
ことになります。案外、少ないですね。

私は上記作品中では『西郷隆盛』を全9巻=9冊購入(その他の作品は既に旧版を所有していた)していますが、一人の読者が平均3冊購入していると仮定すると、全国には約4万人強の海音寺潮五郎読者がいることになりそうです。こう見ると多いですね。
海音寺潮五郎さんの作品は読み始めるとハマりますから、読者一人あたり平均5冊購入しているとして、読者数約2万6千人と見た方がよいでしょうか。

ともかく、こうした多数の読者を得て、海音寺潮五郎記念館はこれだけの収入を得ることができたわけです。そのおかげで、経堂の記念館(生前の海音寺潮五郎さんのご自宅)も老朽箇所をようやく修復することが出来たと聞いていますので、万事めでたし、めでたしということですね。
西郷隆盛 第一巻

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
モモタさん、こんばんは!
今日は、記念館の理事会・評議員会でした。
みなさん、そしてモモタさんのおかげで、
多くのかたに海音寺文学を読んでいただけて、昨年度、印税収入が予算を大きく上回った報告がありました。
公益法人制度改革が決まり、
今後の財団はどうなっていくかはっきりしませんが、
海音寺文学がこれからもっともっと多くの方々に
読み継がれていってもらえたら嬉しいです。
mayako
2009/05/24 23:15
mayakoさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

公益法人改革については詳しく知りませんでしたが、ざっと調べたところでは、5年以内に新制度での団体に移行できなかった場合には、記念館は「解散」と扱われるのですね。これは大変なことです!

どうやって記念館の活動を「公益」と認めてもらうかがポイントだと思いますが、司馬遼太郎さんのところをはじめとして、類似の組織はたくさんあると思いますので、それら団体と横の連携を強めて、対処していくのも一つの方策かと愚考します。
モモタ
2009/05/25 20:07

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