海音寺潮五郎応援サイト 〜 塵壺(ちりつぼ) 〜

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS やっぱり海音寺潮五郎さんが好きなので

<<   作成日時 : 2008/02/19 21:36   >>

トラックバック 0 / コメント 5

すっかりご無沙汰しています。色々と思い悩むところがあり、ブログを書くのが滞っていました。もう止めてしまおうかとも思ったのですが、やはり海音寺潮五郎さんとその作品が好きなので、細々とでも続けていくことにしました。

何度も繰り返し述べていますが、
 日本人に日本歴史の常識を持ってもらいたい
 それによって日本に正当的歴史文学が生まれる土壌を醸成したい

として、周囲の無理解と戦いながら史伝を執筆し続けた海音寺潮五郎さんの志の高さに私は感服しています。
その史伝の代表作が『武将列伝』ですが、いよいよ来月(2008年3月)から文春文庫にて復活刊行が始まるようです。

かつて、といっても精々一昨年からのことに過ぎないのですが、私がこのブログを書き始めた頃と比較すると、現在書店で売られている海音寺潮五郎さんの作品は見違えるほど充実し、錚々たる陣容になりました。
その多くが史伝であることを見ても、海音寺潮五郎さんの史伝がいかに文学史に於いて価値が高いか、そして長く愛読され続けていく作品であるかが理解できると思います。
『武将列伝』については、このブログで何度も繰り返し取り上げていますので、興味のある方はそちらを読んで頂きたいですが、今日はこの『武将列伝』についてのこぼれ話を紹介しましょう。

海音寺潮五郎さんの『武将列伝』は「オール読物」に連載された作品中心で構成されていますが、それ以外に「小説公論」、「週刊現代」で連載したものも含まれているそうです。『武将列伝』収録の「勝海舟」は後者に属する作品なのですが、これについて海音寺潮五郎さんは、

「勝海舟」は小説公論に書いたのですが、最も長く、たしか二百枚をかなり越えたと記憶しています。これは執筆当時、海舟のまとまった伝記が出ていないと思いまして、大いに張り切ったためでした。あとで、山路愛山、徳富蘇峰両氏のもののあるのを知って苦笑しましたが、後学には後学の利点があって、両先学の筆のとどかなかったことも書き得たと思いますから、屋上屋を架したことにはなるまいと思っています。

と、海音寺潮五郎全集『武将列伝』の「あとがき」に書いています。

海音寺潮五郎さんが、それまで誰も手を付けていなかった上杉謙信を『天と地と』で表現したがごとくに、勝海舟ついても気合いを入れて『武将列伝』に書いたところが、もう先人がいたと言うのです。
こういう、いかにも南国育ちの鷹揚さを感じさせるお茶目なというか、天然ボケ(言葉は悪いですが)なところが、海音寺潮五郎さんの魅力のひとつだったりもするわけです。せっかく作品が次々と復活しているのですから、やはり多くの人に読んで欲しい作家だと思います。

設定テーマ

注目テーマ 一覧

月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
どうしましたか?

悩ませるような出来事があったのでしょうか?

私は応援しています。毎回のエントリーを楽しみにしています。細かいこと気にしないでいきましょう。お互い「人間美学」を海音寺作品で形成した仲じゃないですか。
Yute
2008/02/19 23:24
こんばんは。Yuteさん、いつもありがとうございます。心配かけて済みません。

悩みは色々とあるのですが、絶版が多かった頃と比べて、いざ海音寺潮五郎さんの作品が多数復活してみると、私のブログの役割も自ずと変わってくるはずだと思っているのですが、さて一体どうすれば良いのか?妙案がなくて手詰まり状態なのが理由の一つです。

もう一つは「海音寺潮五郎公式サイト」開設の働きかけが頓挫してしまったことですね。他人を説得して行動してもらうというのは、当たり前なのですが難しいことですので、仕方ないことではあるのですが。
モモタ
2008/02/20 22:26
モモタさん、こんにちは。
いつもお世話になっております。

少し色々とあられて思い悩まれたようですね。
私自身、大きなことを言える立場ではございませんが、ただ一つ言えることは、このモモタさんのブログは、海音寺作品を知る、いや知りたいと思っておられる方にとって、とても有意義なものだと感じてなりません。
また、海音寺作品をより深く知りたい方にとっても、とても充実した内容のブログであると思っています。

海音寺作品を世に普及させて行くためには、モモタさんのブログは存在しているだけでも、とても意味のある、非常に有意義なことなのですから、これから地道に一緒に頑張って参りましょう!
現在は海音寺作品名が書店に多数並んでいますが、何年か後はまた以前のような状況に戻ってしまうやもしれません。
ですので、焦らずに地道にコツコツと参りましょう。
これからもモモタさんのブログを拝見するのを楽しみにしておりますので(^^)
今後ともどうぞよろしくお願いします!
tsubu
2008/02/21 17:47
モモタさん、こんばんは
時代小説県歴史小説村の管理人の豪です

海音寺潮五郎をここまで深く掘り下げたサイトはありませんので、更新が不定期でも、細々とでも、続けていってもらいたいです。
サイトが存在するだけでも、その作家のことが思い出される機会にもなるとも思います。少なくとも私はそう思います。
逆に、どんなに人気のあった歴史小説作家や時代小説作家でも、作家が亡くなったあと、その作家に関するサイトが存在しない場合、どんどん忘れ去られていきます。

それに、私もtsubuさんのおっしゃるように、何年か先には以前のような状態になるかもしれないと思っています。
海音寺作品は、読者も出版社も忘れた頃にチョロチョロと復刊するので、たまたま今はそれが重なって多数並んでいるだけのような気がするのです。
それに多数とはいっても、まだまだ復刊されていない作品が多いです。

そうなった時に、モモタさんのサイトがあれば、こういう作家がいたんだと興味を持ってくれる人が現われ、復刊へとつながっていくかもしれません。

2008/02/21 22:00
こんばんは。tsubuさん、豪さん、激励のコメントありがとうございます。

ネット上だけでのつながりですが、海音寺潮五郎さんという共通項がなければ、みなさんと知り合うことは出来なかったでしょうね。この素晴らしい出会いを大切にしなければならないと、あらためて思いました。

みなさんのサイトとリンクを設定させて頂いていることもありますし、私のブログを消去してしまうような勝手なことは考えていませんので、ご心配なさらないで下さい。
最近筆が(というより指が)進まず、なかなか新たな投稿ができないのですが、みなさんにコメントいただいた通り、細々とでも続けていきたいと思います。

これからもよろしくお願いします。
モモタ
2008/02/22 19:59

コメントする help

ニックネーム
本 文